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不動産
終活と住まい
終活について考える際に、避けては通れない課題として、「住まいをどうするか」というテーマがあります。
具体的には、今の住居に住み続けるのか、それとも、買い替えるのか、もしくは、老人ホーム等の施設に移るのか、ということです。
今後、どの場所で生活していくかは、人間にとって、人生をより良いものとするために、とても重要な要素です。
皆様は、将来の住まいについて、どのようにお考えでしょうか?
この点については人それぞれ状況が異なるため、正解があるわけではございません。
①何があっても、思い入れのある自宅に住み続けたい方
②元気な間は自宅に住み、介護が必要になったら、施設に移りたい方
③なるべく早く、介護してくれる施設に移りたい方
など、様々ですが、弊所のお客様では、上記①②を選択される方が比較的多い印象です。
今の住居に住み続けるにしても、将来介護が必要になったときのことを考えて、今のうちに、バリアフリーのリフォームをしておくことも考えられます。
その他、上記①のように、ずっと自宅に住み続けたいと思っていても、身体的又は精神的な障がいが理由で、施設や病院に移らないといけないケースもございます。
そのような時に、自宅はそのままにしておくのか、それとも、自宅を売却して、施設へ入所するための資金に充てる必要があるのかどうか、についても予め検討しておくと良いでしょう。
ここで一点、注意点があります。
いざ、自宅を売却しようと思ったときに、自宅の所有者が認知症等のご病気を患って、売却するための判断能力が低下している場合は、「売りたくても売れない」事態に陥ることがある、ということです。
何も事前準備をしていないと、状況によっては「成年後見制度(法定後見)」を利用しなければ自宅が売れなくなるのです。
このような時、万が一、将来認知症等を患っても、円滑に自宅を売却できるように、元気なうちに「家族信託」や「任意後見」を利用しておくことをオススメいたします。
加えて、自宅を所有したままお亡くなりになったときに、「誰に自宅を取得させたいか」を遺言書によって指定してくことを忘れてはいけません。
次に、施設のへの入所を検討する場合でも、施設の選び方は、とても重要です。
高齢者施設には、様々な種類があり、まずはどの程度の介護・医療的ケアが必要かによって、最も自分に適した施設の種類を選択することになります。
既に施設に入所している場合や、在宅介護を受けている場合は、ご担当のケアマネージャーに相談してみましょう。
冒頭でも述べたとおり、今後、どの場所で生活していくかは、人生をより良いものとするためには、とても重要な要素です。
これは施設選びについても同様のことが言えます。
想像していただきたいのですが、自分が今後生活していく施設を、誰かに選んでもらいたいですか?それとも、自分で選びたいですか?
この問いに対しては、なるべく自分で選ぶに越したことはないと思います。
自分で調べたり、詳しい方に相談したり、資料を取り寄せたりして、そして、実際に見学するのがベストです。施設によっては、体験入居も可能です。
必要な介護・医療ケアが受けられるかどうかはもちろん、施設との相性、職員との相性、食事内容、立地、周辺環境など、確認事項は多々あります。そして、外出も自由にできるところもあればできないところもあります。
なるべくストレスを感じない施設、自分に合った施設を、ぜひ選んでいただきたいです。
一人で見学行くのはなんだか不安だ、と思われる方もいらっしゃいます。
私も、お客様に同行して、一緒に施設見学へ行くことがあります。
施設によっては、定期的に楽しいイベントを企画してくれるところもあり、入居者の皆様が、より健康に、より充実した生活を送れるように、様々な工夫をしてくれているところも多くなってきております。色んな施設があるので、見学は楽しいです。
というわけで、終活をするうえで、住まいをどうするかは、とても重要なテーマだということをご理解いただけたかと思います。
どこに住みたい?
自宅をどうしたい?
介護が必要なとき、どの施設にいきたい?
など、そのときの身体的・精神的・経済的な状況によって、考えは変わるかと思います。
それは当然です。
今後のライフプランを一緒に考えましょう!
終活はけっしてネガティブなものではなく、ポジティブなものです!
人は必ず死にます。
その日が来るまで、過ごしたい場所で、過ごしたい時間を過ごしましょう。
終活に興味を持ち始めたら、お気軽に司法書士法人entrustへご相談ください。
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